配管エルボ形状による流量減はどの程度?

90度エルボと45度エルボ接続で流量に差が有るのか?

 

このブログをご覧頂いた方から、当方アドレス宛てにこのようなメールを頂きました。

 

「配管を90度エルボで接続されてますが、抵抗が増えて流量が減ったり、ポンプに負荷が掛かったりと良いこと無いんじゃないですか?」という物です。

 

*ちなみにご覧頂きましたブログはこれです。

 

ご指摘通りなのですが、ネット上にアップされている事例を見ても、90度エルボで接続されているケースが大多数で、45度エルボで配管されている事例は、とても少ないのでは?と考えていました。

正直、狭い水槽台下部に収める事を考えると、90度エルボ使いたくなってしまうんですよね。

 

本当は、ポンプ室からストレート配管でオーバーフロー管に接続した方が良いに決まってます。

*ポンプへの負荷的にも、流量に関しても

 

また、FAQにも記載している通り、大流量ポンプの流路を極端に絞って使うのは流量減にも繋がりますしポンプに負荷が掛かって故障の原因にもなります。

 

なんて書きましたが、せっかくご指摘頂きましたので、90度エルボで接続するのと45度エルボで接続するのでは、どれだけ流量が変わって、使用電力量に影響が有るのか測定したいと思います。

 

今回はDEP-2500(2,500L/H)を使用して検証したいと思います。

 

水槽 塩ビ配管 オーバーフロー水槽 

 

残念ながら流路長さを厳密に揃えるのは難しいので、写真のように45度エルボの方が流路が短くなり、有利になる条件です。

 

また、水槽吹き出し口はどのオーバーフロー水槽も90度エルボが使用されていますので、そこはあえて90度エルボを残して実験してみました。

 

DEP-2500 HSABO 水中ポンプ 水陸両用ポンプ 配管 オーバーフロー水槽 DCポンプ

 

上:90度エルボ実験風景

 

下:45度エルボ実験風景

 

DEP-2500 HSABO 水中ポンプ 水陸両用ポンプ 配管 オーバーフロー水槽 DCポンプ

 

 

 

では、早速実験動画を御覧ください。

 

 

 

結果です。

名称 流量 電力量
 90度エルボ 1,254L/H(21.2L/分)  25W
45度エルボ  1,272L/H(20.9L/分) 26W 

 

45度エルボを使用して配管した方が、流量が多く流れましたが、実際は微々たる差異しかありませんでした。これでは45度にした方が良いですよ!とは言えないですね。流路長の差も有りますし。

 

これなら狭い濾過槽を有効に使える90度エルボを使った方が良いかも知れませんね。

 

皆さんの配管計画に少しでもお役に立てばと思います。

 

皆様良いアクアライフを!!