塩ビ配管にも色々種類が有ります。

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽

この写真を見て、各種配管の規格が分かる方は完全に配管検定1級合格者(こんな物有りませんが)のマニアな方です。

 

どれも同じサイズの配管に見えませんか?

 

外径30mm位の配管に見えますよね?

 

実際は全て規格の異なる配管なんです。

 

※回答は一番下に記載しました

 

JIS規格塩ビ配管 塩ビパイプ

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽

一番左のパイプはホームセンターでも簡単に入手可能なJIS規格の塩ビパイプです。

一般的には、屋内外の給水配管に使用されています。

 

水槽配管をDIYされている方は殆どこの配管を使われているのでは無いでしょうか?

 

特徴的なネズミ色をした製品の他にも青み掛かったのだったり茶色に近い色の物が有ったりするのですが、それらは耐衝撃性や保温性が高かったりする特殊パイプの為、あまり皆さんが使うケースは無いと思います。

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽

HIVP管:耐衝撃性が高く寒冷地で主に用いられます

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽

HT管:高温域での耐性に優れ給湯器配管に主に用いられます。

 

じゃーネズミ色の配管は1種類なのか?

というとそうでは無くVPVUという2種類の配管が御座います。

 

VP管:屋内外の給水管として使用

VU管:排水管に使われる肉薄で軽い配管

 

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽

 

左がVP管で右がVU管です。

 

写真で見ると結構太さ違いますし、持ったら軽さも全然違いますし、VP管は握った位では潰れませんがVU管は握ったらペコペコと凹みます。

 

VP管の規格は内径で規定されています。

 

オーバーフロー3重管の給水に良く使われるVP13という配管は内径が13mmになり、排水管に使われるVP40 という配管は内径が40mmになっています。

 

水槽配管で使われるのはVP13〜VP30位までだと思います。

 

じゃーVU40という配管はVP40という配管と同じ内径なのか?

というとそうでは無く、同じ接続部品を使って接続出来るように外径が揃えられており、どちらも外径が48mmに揃えられています。

 

VP40:内径40mm外径48mm 肉厚3.6mm

VU40:内径44.4mm外径48mm 肉厚1.8mm

 

※普通の方はここまで知っていれば充分です

 

DIN規格塩ビ配管 塩ビパイプ

海外の水槽をYou Tube等で眺めてるとこんな配管組されているの見たこと無いですか?

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽
HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽
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カラフルでお洒落で日本では見た事無い継ぎ手が多数使われています。

 

これはDIN規格の配管を使って組み上げられています。

 

日本では入手困難製が高く、ホームセンターやネットショップでも殆ど扱われていません。

 

規格表を貼らせて頂きます。

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽

こんな表を見せられても良く判らないと思いますので、簡単に解説です。

 

サイズに記載されているのが一般的な呼び名です。

一番上の配管は”2分の1インチ配管”です。

※ ” この記号はインチの略称です。

 

じゃー外径が12.7mmなのか?というとそうでは無く、Dの所の表記があるように外径20mmの配管となります。

 

DINサイズの配管は呼び名に惑わされず”D”の項目が外径を表していると考えたら簡単ですね。

 

ここで改めてVP管の配管サイズの表を貼っておきます。

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽

※流体工業株式会社様のページより引用させて頂きました

 

これを見るとどのサイズもJISの規格と微妙に外径が異なっている事が判ると思います。

 

どれも市販の継手を使って簡単に繋ぐ事は出来ませんが、一つだけ外径が同じ配管が有ります。

それがJISで言うVP25配管、DINで言う1”配管で、どちらも外径が32mmになります。

 

継手の規格がまたまた異なるのですが経験上

DIN規格のパイプをJIS規格の継手を使って接続するのは楽勝です。全く問題有りません。

JIS規格のパイプをDIN規格の継手を使って接続するのには若干のコツが必要ですが、これも問題御座いません。

※DIN規格の方が継手の差込部深さが浅く絞りが緩いので、若干スカスカな感じになりますが、接着剤とシールテープを併用して繋いで上げれば全然問題有りません。

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽

こんな感じで、継手の差し込み端部ギリギリにシールテープを巻いて内側は接着剤を塗布します。

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽

また切断面にも接着剤を塗ってあげれば完璧です。

 

過去数十回このような形で給水管(圧力が掛かる)を製作してますが漏水の報告は1件も御座いません。

 

じゃー規格違いの配管は接続出来ないのか?と諦める必要御座いません。

 

ホースっていう万能のツールが有るでは無いですか?

 

ホース接続すると格好悪いですか?

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽

この写真見てもホース接続は格好悪いと思いますか?

 

これは弊社にて特注製作したオーバーフローBOXをお使い頂いているKei様の物です。

みんな大好き信頼のトヨロンホースを使われてます。

スペック表記がデザインとして成立してますよね。

オランダやフランスの国旗と同じ配色で滅茶苦茶おしゃれですし、ブレード入りホースですので、送水の高い圧力にも耐える事が出来ます。

 

日本は地震国ですし、給水も排水も一部にホースを挟むというのはとても良い事だと思います。

 

ホース接続なら外径の差2-3mmなんて誤差の内に入りません。しっかりとホースバンドで締めて上げれば漏水の心配も御座いません。

 

ちなみに、殆どの方は気付かないと思いますが、Kei様は送水にも黒いシリコンホースを使っておられます。どこがホースか判りますか?

 

※Kei様Twitterアカウントはこちらです。水槽の中も外も拘りを持って作られている非常に綺麗な水槽の様子を紹介されていますので、是非御覧ください。

 

ASTM規格塩ビ配管 塩ビパイプ

wikipediaによると「ASTMインターナショナル (ASTM International) は、世界最大・民間・非営利の国際標準化・規格設定機関。工業規格のASTM規格を設定・発行している。

旧称は米国材料試験協会 (American Society for Testing and Materials)。2001年、ASTM規格が国際化したことを反映し改名した。」

だそうです。

 

正直こんな規格のパイプに出会うことは無いと思ってました。

 

有るフォロワー様がインチ配管探しておられたので、「気安く1インチ配管持ってますよ」なんてメッセージ送ったのですが、お持ちの配管の外径を測定して貰うと弊社が保有している1インチ配管と明らかに寸法が違うんです。

 

で、お教え頂いた外径から調査した所判明したのが、ASTM D1785という規格で規定されているパイプでした。

HSBAO サフデザイン オーバーフローBOX カラー配管 オーバーフロー水槽

正直日本では入手困難ですし、このパイプが使われている製品はとても少ないので、皆様も出会うことは無いかと思いますが、もし海外から購入された製品の配管外径を測って上記寸法と同じだった時には、同じパイプを購入するのは諦めましょう。。。

 

ちなみにDIN規格のカラー配管は弊社で取扱を開始しましたので、お問い合わせ頂けましたら色々な配管や継手をご紹介出来るかも知れません。

 

クイズの正解です。

左から

JIS規格VP25配管    外径32mm

DIN規格1インチ配管  外径32mm

ASTM規格1インチ配管 外径33.4mm

 

※同じ名前なのにサイズ違うなんて勘弁して欲しいです

 

info.saffdesign@gmail.com

 

皆様良いアクアライフを!!

 

最近米国からの多くのアクセスを頂いております。

本当に有難いことです。

 

Thank you for reading this blog.

I am sorry for the description in Japanese only.

 

This page article "Piping standard."

 

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