YouTube企画にてご紹介させて頂いてるレッドシーリーファー300G2+の立上げですが、今回の内容は動画では紹介しにくい内容ですので、ブログにて公開させて頂きます。
CO2吸着剤導入
PHの高め安定を狙ってリフジウム領域に海ぶどうを入れていたのですが、上手く生育出来ず溶けてきてしまいました。
海藻をホソジュズモに変更したのですが、リフジウム領域や換水に頼らずPHを高め安定させる為に、プロテインスキマーの吸気部分にCO2吸着システムを連結する事にしました。
購入機材
MonotaROで一番安かったアコマライムゼロ5L
ホース接続用コネクター
コネクター設置用ロックナット
プロテインスキマーと接続する為のシリコンチューブ
タンク加工と設置の様子
裏側から吸入する為に穴を適当に6個空けました
ペレットが漏れないように底面にスポンジを引きます
タンク上部にホース接続用コネクターを設置します
両側にホースコネクターを設置し、底面にスポンジをひきました
現在設置しているプロテインスキマーの消音器には2つの吸気ポートが有るので、内径6mmのホース2本接続しました。
補給用RO水タンクの上に取り敢えず設置しました。
結果発表
CO2吸着装置をセット直後の状態です。
弊社実験水槽の照明は上の写真の通りですので、10時半〜16時半位がPHが高くなって、照明を消している期間はPHが下がるような傾向を表すと考えられます。
2日目:照明がしっかりと当たってからそれ程時間が経過していないのに前日比0.21です。
即日結果が出ているかも知れません。
3日目:前日比0.07です。照明強度を考慮すると実際は変化無しに等しい計測結果と考えられます。
8日目:前回測定比0.02です。数値上は殆ど変化有りませんが、照明強度を考慮すると実際は結構な変化が見られると推測される計測結果です。
9日目:前回測定比0.16です。照明強度を考慮すると大きなな変化が見られると推測される計測結果です。
この時間でこの数値なら、CO2吸着剤をセットした価値が有ると言えるのでは無いでしょうか。
問題点と気付き
装置設置から1週間で既に吸着ペレットが紫色に色づいてきています
側面から見ると、下部の色が濃くなっていますので、しっかりと下面から吸気出来ているのが分かります。
今回の投資金額(ペレットのみ)は5,990円で、半分程度のペレットを使用していますので、約3,000円の費用が掛かっています。
それがこんなに早く紫色に変色するなんて思ってもいませんでした。
海外からペレットを輸入すればコスト削減出来るのですが、段ボール箱レベルではコストメリット無く、パレットでの船輸送レベルのボリュームが無いと大幅なコスト削減出来ません。
これを続ける位なら、リフジウム槽の強化や毎週の換水量の増量を目指した方が良いかもしれないと考え始めています。
実験水槽にはドージングポンプをセットしており、トロピックマリン社のオールフォーリーフを一定量添加して常にKHの値が160ppm(約9.0)前後になるようにコントロールしていました。
※弊社では並行輸入オールフォーリーフ取り扱っております。KHの制御が容易になりますし微量元素の補給も出来ますのでオススメの添加剤です
PH測定と共に測定したKHの値は写真の通りです。146ppm(約8.2)同じ量添加しているにも関わらず、極端にKHの値が下がってしまっています。
考えられる原因は下記2つです。
正直2番の理由なら嬉しいですし、数値を見た上で水槽を眺めると各サンゴのポリプはしっかり出ていますし、成長点がグイグイと上方へと伸びている感じもします
多分に色眼鏡で見ている可能性有りますが、引続き経過観察を行いたいと思います。
そうそうKHが下がってしまったからと言って、いきなりKHを元に戻すような添加はNGです。KHの値に拘るのも重要ですが、KHを急激変化させるのはご法度です。
少しオールフォーリーフの添加量を増やして様子を見ていきたいと思います。
皆様良いアクアライフを!!
Xのツイートで明林永二様(SPECTRA/VitalWaveサンゴLED設計者)がVitalWaveⅡ改UVA370を数個作成の上販売されると呟いておられたので、すぐ飛びつかせて頂きました。
仕様は写真の通りで、通常品は70°のビーム角が140°という広角ビームになる事で遥かに広範囲を照らせる仕様になっています。
弊社実験水槽は水槽中央のかなり高い位置にスギノキミドリイシブルーとスギノキミドリイシグリーンを配置しており、いつかはVitalWaveⅡUVA370を足したいと思っておりました。
普通のVitalWaveⅡUVA370はレンズ角度70度の物を使用しているのですが、元々もっとワイドに照らせるもの出ないかな?と思って居た私には本当にドンピシャの製品です。
設置の様子
弊社実験水槽レッドシーリーファー300G2+には元々スペクトラSP200を2台設置していたのですが、その間の隙間にクリップを使って設置させて頂きました。
拡大しました。
水槽全景を含めて
デザイン的にも水槽上面がゴチャゴチャせず大満足です。
波長とPARの測定
波長を測定したのですが、残念ながら弊社が保有している機材は最短波長対応が380nmだった為に、燦然と370nmに立ち上がるピークを測定する事が出来ませんでした。
またPAR測定を行ったのですが、こちらも400nm〜700nmまでのバンドパスフィルターが入っている為に、点灯・消灯での差を測定する事が出来ませんでした。
使用機材は弊社開発で絶賛発売中のこちらです。
センサー特性をご覧頂いた通り、370nmの波長強度を測定する事が出来ませんが、今回のような特性を持っているLED照明は殆ど世の中に存在しませんので、通常使用頂くには十分のスペックを持っておりますのでご安心下さい。
370nmの波長を当てたサンゴの反応
VitalWaveⅡ改UVA370のみを点灯している様子です
外部光が入っている為、全体的に明るく写っていますが、想定通り370nmの励起を受けてスギノキミドリイシのブルー蛍光タンパクが光り輝いております。
また広角で照らさせている効果で予想だにしていなかった、このミドリイシも輝いております。
通常照明下ではこのような色をしており、パット見では黄色に見えるのですが、その中にはブルー蛍光タンパクを抱えていると推測されます。
今回の照明追加でどのように色が変化していくのか本当に楽しみです。
エイジさんこの度は本当に良い物を有難うございました。
最後までご覧頂きまして誠に有難うございました。
また次のブログでお会いしましょう。
YouTube企画にてご紹介させて頂いてるレッドシーリーファー300G2+の立上げですが、今回の内容は動画では紹介しにくい内容ですので、ブログにて公開させて頂きます。
バイオペレットリアクター導入
以前の実験水槽にもバイオペレットリアクターを導入しておりましたので、今回も同様にバイオペレットリアクターを導入する事にしました。
使用機材:MarineSourece BPR1.0
仕様:
Height/ Diameter: 70/320MM
Chamber total capacity : 1.0L
Footprint : 105/105MM
Water inlet / Outlet : 15~18MM
この蓋に入水用と排出用の配管を制作していきたいと思います。
排出用配管制作
いつもの作業場で配管切断していきます。
蓋に付いているホースコネクターは外せないので、内径19mmホースを使って接続しました。
カミハタのリン酸吸着剤を使っています。
バイオペレットを一次洗浄を行い蓋を付けました。
水槽設置
以前配管を製作した際に拡張用のポートを作っておいたので、この分岐配管の先にバイオペレットリアクターを設置します。
大流量必要無いので、配管は外径20mmサイズを使用しています。
ボールバルブを入れてバイオペレットの踊り具合を見て流量を決めたいと思います。
ロールフィルターの裏、プロテインスキマーの脇に設置しました。
動作動画
リン酸の数値を見ながら調整を行いたいと思います。
皆様良いアクアライフを!!
YouTube企画にてご紹介させて頂いてるレッドシーリーファー300G2+の立上げですが、今回の内容は動画では紹介しにくい内容ですので、ブログにて公開させて頂きます。
蓋製作理由
生体の飛び出しも嫌ですし、冬場の極端な飼育水蒸発による塩分濃度が振れるのも嫌ですので、レッドシーリーファー170の頃から蓋をしていました。流石にこのサイズの蓋は特注しないと代替品が無い為、設計だけ行い外部に発注する事にしました。
図面検討
普通の水槽で有れば、そんなに切り欠きは要らないと思うのですが、以下の点に注意して設計を行いました。
結構時間を掛けて設計した図面が以下の物です。
端部のRは記載せず製作頂く会社様に相談する形としました。
発注先検討
ネットで良く広告を見かける会社様に見積もりを依頼しました。
結果3社からお見積書を頂きました。
※必要部分のみ抜粋して掲示させて頂きます。
1社目
2社目
3社目
ご覧頂いて判る通り1社だけ極端にお安い会社様が有った為、迷わずここに決めさせて頂きました。
どの会社様も丁寧かつ迅速に対応頂きましたが、この会社様は正直レスポンスも段違いに早かったです。
その会社様は株式会社コーワ様です。
下にリンクを貼っておきます。
https://www.kowa-v.jp/
完成品紹介
厳重な梱包で届けられました
緑のテープが巻かれている部分に石膏ボードに固定されて梱包されています。
ガラスを取り出した後の梱包です。
側面の発泡スチロールを見ても、しっかりとした梱包がされていた事が判るかと思います。
給餌用の穴の空いた左側の蓋です。
この穴はこの部品で普段は穴を塞ぐ予定です。
5mm厚で製作したのでしっかりとした重さが有ります。
クーラーからの戻り水パイプの有る右側の蓋です。
設置の様子
水槽上面から見た所です。照明が邪魔してしまっていますが、切り欠きもとても上手くいきました。
水槽左側からの写真です。
オーバーフローBOX部の切り欠きです。
アップの写真です。
給餌用キャップ部写真です。
給餌用キャップ部写真2です。
センター部写真です。
5mmのガラス有り無しでPAR値を測定した所、20%程度の減光が見られました。
もちろん測定したのは弊社開発のPARメーターです。
また1点だけ、もう少し詰めれたと思った場所が有りましたので改定した図面情報を下に置いておきますので、必要有れば利用してみてください。
オーバーフローBOX部の隙間を5mmだけ詰めてあります。
ギリギリ攻めるなら10mm詰めても良いかもしれません。
皆様良いアクアライフを!!
お客様から頂戴したコメントです
大変ご無沙汰しております。
その後、サンゴやイソギンチャクは失敗を繰り返しつつも何とかやっております。
貴店から購入したポンプやスキマーも特にトラブルなく順調に動いております。
最近撮影した写真を送ります。
あれから殺菌灯の他、見守りカメラを 追加し水槽やサンプ水槽を出先からでもチェック出来るようにしたほか、 周囲の電源系を整備したりしています。
ReefLED90は結局青100白50でやっています。
良い報告を頂戴して本当に嬉しく思いました。
本当に励みになります。
お客様から頂戴した写真のご紹介です
水槽全景の写真です。レッドシーリーファーの上にも水槽をセットされてマンダリンと海藻とヒメシャコガイを飼育されています。
皆さん大好き青照明写真です。
水の掛からない場所にテーブルタップをセットされている点ポイント高いですね。
メイン水槽の写真です。
スタポの発色がとても綺麗ですね。
ウミキノコ・ナガレハナサンゴとゆらゆら系が良いバランスで配置されてますね。
先端むらさきのイソギンチャクもとても綺麗ですね。
飼育されているクマノミはここを占領して気持ち良く過ごしているようです。
上部水槽の画像です。
ヒメシャコガイも綺麗ですね。
私がタイスキな濾過槽内写真です。
ポンプもプロテインスキマーも弊社取扱製品をお使い頂いており本当に有難い事です。
この度は経過報告を頂戴しまして誠に有難う御座いました。
また機会御座いましたら何卒宜しくお願い申し上げます。