色々なメーカーの2000L/H級ポンプの能力確認しました
先日ご案内したように、5機種の2,000L/H級のポンプの能力を実験オーバーフロー水槽を使用して測定を致しました。
各々の結果は下記リンクをご覧頂くこととし、本ブログでは纏めを行いたいと思います。
HSBAO以外は全てACポンプとなります。
オーバーフロー水槽を使ったテスト
いつもの実験水槽を使って測定を行いました。
VP13サイズオーバーフロー管に内径16mmホースで接続
機種名 |
エーハイム コンパクトオン 2100 |
カミハタ リオプラス 2500 |
エーハイム 1260 |
カミハタ オーシャンライナープロ 2500 |
|
公称最大流量(L/H) |
2100 | 2040 | 2400 | 2700 | 2500 |
測定された 最大流量(L/H) |
834 | 750 | 1,338 | 1,056 | 834 |
測定流量/公称最大流量比 | 0.40 | 0.37 | 0.56 | 0.39 | 0.33 |
消費電力量(W) | 30 | 18 | 46 | 43 | 23 |
1年間使用時 概算電気代 |
7,095円 | 4,257円 | 10,879円 | 10,170円 | 5,440円 |
Amazon最安値 (送料込み) |
¥8,644 | ¥8,064 | ¥15,330 | ¥8,000 | ¥10,500 |
1W当りの送水量(L) |
27.8 | 41.7 | 29.1 | 24.6 | 36.3 |
*一番良い数値を黄色でハイライトしました。
- 比較の為に同じ程度と想定されるポンプを纏めて試験しましたが、結果が大きくばらついた事にビックリしました。
- 多い流量のポンプと少ない流量のポンプでは倍程度の流量差が有りました。
- 消費電力量に至っては多い流量のポンプと少ない流量のポンプでは2.5倍程度の差が有りました。ポンプ本体の価格だけでは無く電気代も考慮すると違う選択肢が生まれてくるのでは無いでしょうか?
VP13サイズオーバーフロー管に最大流量が期待出来る方法で接続
エーハイムコンパクトオン2100とカミハタリオプラスは内径19mmホースで接続可能です。HSBAO DEP-2500は給水栓ソケットを取り付ける事で、ポンプから直接VP20配管を取り出すことが可能です。
その時の測定された数値を考慮して表を纏め直すと下記のようになります。
機種名 |
エーハイム コンパクトオン 2100 |
カミハタ リオプラス 2500 |
エーハイム 1260 |
カミハタ オーシャンライナープロ 2500 |
|
公称最大流量(L/H) |
2100 | 2040 | 2400 | 2700 | 2500 |
測定された 最大流量(L/H) |
882 | 822 | 1,338 | 1,056 | 972 |
測定流量/公称最大流量比 | 0.42 | 0.43 | 0.56 | 0.39 | 0.39 |
消費電力量(W) | 31 | 18 | 46 | 43 | 25 |
1年間使用時 概算電気代 |
7,332円 | 4,257円 | 10,879円 | 10,170円 | 5,913円 |
Amazon最安値 (送料込み) |
¥8,644 | ¥8,064 | ¥15,330 | ¥8,000 | ¥10,500 |
1W当りの送水量(L) |
28.5 | 45.7 | 29.1 | 24.6 | 38.8 |
*流量が10%程度改善されました
やはり少しでも太い配管で繋ぐ方がお得だという事が証明されました。
VP16サイズオーバーフロー管に内径16mmホースで接続(クーラーにも送水しています)
機種名 |
エーハイム コンパクトオン 2100 |
カミハタ リオプラス 2500 |
エーハイム 1260 |
カミハタ オーシャンライナープロ 2500 |
|
公称最大流量(L/H) |
2100 | 2040 | 2400 | 2700 | 2500 |
測定された 最大流量(L/H) |
546 | 390 | 1,170 | 924 | 510 |
クーラー側への流量(L/分) | 14.4 | 9.7 | 10.9 | 10.3 | 9.7 |
総合流量(L/H) | 1,410 | 972 | 1,824 | 1,542 | 1,092 |
測定流量/公称最大流量比 | 0.67 | 0.48 | 0.76 | 0.57 | 0.43 |
消費電力量(W) | 33 | 19 | 53 | 49 | 24 |
1年間使用時 概算電気代 |
7,805円 | 4,493円 | 12,535円 | 11,589円 | 5,676円 |
Amazon最安値 (送料込み) |
¥8,644 | ¥8,064 | ¥15,330 | ¥8,000 | ¥10,500 |
1W当りの送水量(L) |
42.7 | 51.2 | 34.4 | 31.5 | 45.5 |
直列接続時流量(L/H) |
546 | 498 | 846 | 732 | 666 |
直列接続/並列接続比 | 1.00 | 1.28 | 0.72 | 0.79 | 1.30 |
- このサイズのポンプは流量が少なすぎて、クーラーとオーバーフロー水槽同時に送水する事が出来る容量を持つオーバーフロー水槽は少ないと思います。6回転/時間設定ならまだしも10回転/時間設定ではエーハイム1260とカミハタオーシャンランナープロ2500以外は使えるオーバーフロー水槽は殆ど無いと思います。
- 流量が多いポンプ程、クーラーを経由してオーバーフロー管に接続する直列接続は効率が下がる事が判りました。
HSBAO DEP-2500のちょっとフォローです
当方取扱ポンプは唯一のDCポンプです。
DCポンプはコントローラーで簡単に流量を絞ることが出来ます。流量を絞った時は消費電力量も下がります。
よって、少しでも大きめのポンプを選んで、状況に応じてポンプ流量を変えられる便利なポンプです。
是非この点も考慮してポンプ購入頂けますと嬉しいです。
また、音も小さいんですよ〜。
実験では測定する事が出来ませんが。。。
この実験を通じて、各ポンプに色々な特性が有ることが判りました。
皆さんのオーバーフロー水槽用ポンプ選びの一助になればと思います。
info.saffdesign@gmail.com
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