冷えないクーラーのジレンマ

キャビネット内に設置したクーラーが全然冷えないと感じた事有りませんか？

クーラーは充分に大きな物選んだのに、夏になるとクーラー稼働が長く電気代が気になっている方いらっしゃいますよね。

そもそも、クーラーは風通しの良い場所に設置する必要が有り、キャビネット内に設置する前提の設計になっていません。

某社様のクーラーの取扱説明書には下記のような記載が有ります。

こんな理想条件でクーラー設置出来るケース少ないですよね。

キャビネットって剛性を上げる為に背面が完全に開放されている訳では無く、腰壁が有るので、クーラーの排気が外に出ていかずキャビネット内に滞留してしまいます。

下記図面は某社の物ですが、15cm程度の腰壁が有ります。

クーラーを設置するとこんな感じのイメージになり、排気口の１/３程度を覆ってしまい大幅に能力ダウンしてしまいます。

これを解決する為にはクーラーを持ち上げるしか有りません。

コントローラー設置場所が見つからない

近年の水槽関連機器は殆どがDC駆動でリモコンが付属しているケースが多いと思います。

そのリモコンってどこに設置されていますか？

キャビネット内の壁の上方にネジや両面テープでくっつけてませんか？

ACアダプター※１（下記に注記有り）程熱の影響は受けませんが、コントローラー内にも数多くの電子部品が組み込まれていますので、熱や湿気が多い所に設置するのは良くないのです。

本当は外部に設置するか？キャビネット内の底部に設置する方が良いのです。

でも、漏水した時水を被ったりする心配有りますよね。

こんな２つの問題を解消する為の製品を作りました。

コントローラー収納機能付きクーラー用架台のご紹介

構造部材はアルミフレームです。

クーラーが載る部分は、アクリルの板を採用しました。

架台の下にはコントローラーを設置する為の板が収納されており、お客様の設置したいコントローラーに応じた穴を開けることが出来ます。

※穴の個数は装置寸法に応じて増減します

フォトギャラリー

※本写真の装置サイズは350W×420D×120H

※クーラー・ウォータータンク・コントローラー等は製品に含まれていません。

キャビネット内設置写真

レッドシーリーファー250や300には横幅330mmがフィットします。

クーラー設置台がある事でクーラーの排気熱が直接外部に排出されますので、冷却効率大幅にアップします。

暗くて見えにくいかも知れませんが、クーラー下に架台が有ります。コントローラーもしっかり仕舞われており、床面より浮いてますので漏水時でも問題有りません。

コントローラー部引き出す様子の動画

コントローラーの乗っているプレートを少し押すと手前にスッと出てきますので、その後手で引き出します。

設置して良かった点・良いと思われる点

• コントローラーの設置場所が確保出来た
• クーラーの稼働時間が短くなる
• キャビネット内部の温度が下がる

注意が必要な点

• 各種ポンプ設置場所はケーブル長さの影響を受けます
• ケーブルを丁寧に設置しないと、テーブルの引き出しがスムーズにいきません

各社クーラーサイズ一覧

※正確な寸法は各社HPを参照下さい。

製品寸法一覧

製品は全てお客様の要求する仕様の応じて製作させて頂きます。

• 基本的には天板面高さ120mmとなります
• 奥行きは460mmまで製作可能です
• 大きさに応じて価格が異なります
• 受注制作品となりますので、詳細決定後１ヶ月程度の時間が掛かります

ACアダプター設置の注意

• ACアダプターの標準的な使用環境条件は、0～40℃です。内部に使用している部品の特性の関係で高温になるほど寿命が短くなります。一例を挙げると、20℃で使い続ける製品の寿命に比べて、20℃高い40℃の環境で使う製品の寿命は約1/4にまで短くなってしまいます。
• キャビネット内に設置したり、熱の籠もりやすい場所への設置やACアダプターを並べて設置したりすると、本体の温度が上がってしまい寿命は短くなってしまいます。
• また、湿度自体は寿命には影響がないのですが、多湿の環境で温度変化が起きると、製品内部で結露が生じて内部回路が損傷する場合があります。これは厳密に言うと寿命ではなく寿命前の故障です。
• このためACアダプターを使用する際の周囲温度に十分注意する必要があります。風通しの良い場所などの熱が籠らない環境への設置をお奨めします。